日本とベトナム

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古来、日本とベトナムは産業や文化で交流があり、相互に影響をしてきました。例えば、陶磁器で有名なハノイ近郊のバッチャン村で焼かれたバッチャン焼きです。
日本の安土桃山時代(豊臣秀吉の時代)に安南と呼ばれ、ベトナムから盛んに輸入された茶器は、その素朴さが茶人(千利休など)の目にかなったとされています。
ベトナムでは、よくトンボの絵柄を目にします。これは日本がベトナムにこの絵柄を入れることを依頼し影響を与えたもので、この絵柄は世界の中でも日本とベトナムに多く見られます。トンボは日本でもベトナムでも幸運を呼ぶとされています。
日本人とベトナム人のよく似た点としては、食事に箸を使い、米を主食とすること。仏教国であることがあげられます。
見た目も何となく似ていて、「日本のどこかで見た人」と思ってしまう人をベトナムではよく見かけます。また手先が器用、異文化をうまく融合し新たな価値を生み出すことができることだと思います。単なる物まねではなく、更に発展したものを作り出す力があることです。

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例えば、ベトナム刺繍は中国の複雑で繊細な刺繍とフランスの単純ではあるがアート性が高い刺繍を融合し、ベトナム人の色彩豊かな感性により繊細でありながらモダンでおしゃれなベトナム独特の刺繍となっています。
ベトナムで売られている刺繍を施した商品は、ほぼ全てが手作業によるもので、一つ一つ丁寧に作られています。ホーチミン近郊のソンベ省で作られているソンベ焼きの中にも中国や欧米の影響を受けたものが多くあり、大きな陶磁器を薄く軽く作る製法や鮮やかな色彩で詳細に描かれた美しい絵付けにも、ベトナム人の手先の器用さや細部までこだわる習性が見て取れます。これら刺繍や陶磁器は、世界中から高く評価され、主に欧米へ多く輸出されています。
他にも、食・住の面でも、東洋と西洋をうまく融合し、自分たちの考えを取り入れて、よりおいしい食べ物やエキゾチックな都市空間を作り上げています。
これらのことから、ベトナム人はアジアの中でも、日本人に近い考えや感性を持っていると考えられます。

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